中国で天を翔る力を持つ縁起の良い生き物とされる「龍」

訪れる方々が龍のように自由に、味の世界を存分に楽しみ尽くしていただきたい――
「遊龍 ― ユーロン」の名に思いを託したのは初代支配人 鈴木 訓です。

1980年代、中国料理界に巻き起こった『ヌーベルシノワ』。鈴木は日本でいち早くこの新しいスタイルを取り入れ、先駆け的存在となりました。

「料理は食材の集合体」「中国料理は野菜」と常々語っていた鈴木。彼の右腕として創業当初から厨房に立ち今も料理長として指揮を執る阿部淳一は、本場の技を受け継ぎつつ素材の良さを引き出す独自の技を編み出し「炒（チャオ）の達人」と称されています。

油を通す温度、鍋をふるう一瞬に宿る呼吸。彼の”炒”から生まれたのは軽やかで、気品を湛えた新しい中国料理。

その感性はそれまでの中国料理の概念を超え、
豊かな四季を取り入れ、小皿に美しく盛りつけ、
ワインとともにコースで愉しむ『ヌーベルシノワ』という
新たな領域へと昇華させました。

ここで供されるのは、料理という名の手紙。
香りに乗せ、食感に滲ませ、物語をそっと語りかけます。

赤坂メゾン・ド・ユーロン――
それは、龍が遊ぶ家。
人生に一度は訪れるべき食の邸宅です。